再び、保津峡駅について
今後再現していく保津峡駅で、あの素晴らしい景観とともに、最も重視したいのが列車交換のシーンです。
で、当時、実際にどんな列車同士が保津峡駅で離合していたのかを調べる必要があると考え、時刻表と編成表を首っ引きで調べてみました。つか、車両製作とレイアウト製作がお盆休みのため(ぷ)、ブログネタのための苦肉の策でもありますw
手元にはワタシの時代、つまり昭和34年9月改正の時刻表もあるにはあるのですが、ポケット版のためか一部省略されている列車もあることから、近似値と思われる昭和36年10月改正から抜き出してみました。
ただし、下記のような重要な改正も含まれています。
1.急行出雲は本改正により、それまでの京都ー大阪ー福知山経由(福知山線経由)から、京都から直接山陰線に変更。
2.準急白兎は本改正により、急行に昇格、客車列車から気動車列車に変更。
下り
05:30(頃通過) 21レ 急行出雲 東京発浜田行き 客車
06:00(発) 825レ 普通 石見・益田行き 客車
06:27(発) 841レ 普通 園部行き 客車 交換
07:17(発) 911レ 普通 敦賀行き 客車 交換
08:21(発) 321レ 普通 東舞鶴行き 気動車
09:14(発) 843レ 普通 園部行き 客車 交換
09:45(頃通過) 907レ 準急第一丹後 天橋立行き 気動車
10:07(発) 811レ 普通 門司行き 客車
10:55(発) 323レ 普通 胡麻行き 気動車 交換
11:39(発) 325レ 普通 天橋立行き 気動車
12:25(発) 845レ 普通 園部行き 客車
13:23(発) 913レ 普通 敦賀行き 客車 交換
14:56(発) 827レ 普通 浜坂行き 客車
15:50(頃通過) 801レ 急行白兎 松江行き 気動車
16:07(発) 327レ 普通 園部行き 気動車
16:45(発) 829レ 普通 鳥取行き 客車 交換
17:27(発) 847レ 普通 園部行き 客車
18:21(発) 831レ 普通 豊岡行き 客車
18:48(発) 833レ 普通 福知山行き 客車 交換
19:20(頃通過) 909レ 準急第二丹後 東舞鶴行き 気動車
19:36(発) 331レ 普通 綾部行き 気動車
20:31(発) 333レ 普通 東舞鶴行き 気動車
21:05(発) 849レ 普通 園部行き 客車
21:54(発) 335レ 普通 綾部行き 気動車 交換
22:30(頃通過) 817レ 普通 下関行き 客車
23:14(発) 337レ 普通 園部行き 気動車
上り
05:07(発) 818レ 普通 門司発 客車
06:28(発) 318レ 普通 園部発 気動車 交換
06:52(発) 830レ 普通 福知山発 客車
07:18(発) 840レ 普通 園部発 客車 交換
08:08(発) 832レ 普通 福知山発 客車
08:40(頃通過) 906レ 準急第一丹後 東舞鶴発 気動車
09:14(発) 320レ 普通 東舞鶴発 気動車 交換
10:07(発) 834レ 普通 浜坂発 客車
10:55(発) 844レ 普通 園部発 客車 交換
12:01(発) 912レ 普通 敦賀発 客車
13:24(発) 322レ 普通 東舞鶴発 気動車 交換
14:00(頃通過) 802レ 急行白兎 松江発 気動車
14:42(発) 828レ 普通 米子発 客車
15:53(発) 846レ 普通 園部発 客車
16:45(発) 836レ 普通 福知山発 客車 交換
17:52(発) 324レ 普通 豊岡発 気動車
18:10(頃通過) 908レ 準急第二丹後 天橋立発 気動車
18:48(発) 328レ 普通 園部発 気動車 交換
20:00(発) 838レ 普通 福知山発 客車
20:52(発) 330レ 普通 綾部発 気動車
21:53(発) 914レ 普通 敦賀発 客車 交換
22:55(発) 848レ 普通 園部発 客車
23:10(頃通過) 22レ 急行出雲 浜田発東京行き 気動車
注1:(頃通過)はおおよその推定時刻
注2:一部、転記ミスがあるかもしれません(為念)
ここで、右端に「交換」と記している列車は、「上り下りの発車時刻が同刻または1分以内」であり、保津峡駅で列車交換しているものと推測されます。もちろん、貨物列車や臨時列車との交換については不明です。
保津峡駅での列車交換だけ抜き出してみると、(上段:下り、下段:上り)
06:27(発) 841レ 普通 園部行き 客車
06:28(発) 318レ 普通 園部発 気動車
07:17(発) 911レ 普通 敦賀行き 客車
07:18(発) 840レ 普通 園部発 客車
09:14(発) 843レ 普通 園部行き 客車
09:14(発) 320レ 普通 東舞鶴発 気動車
10:55(発) 323レ 普通 胡麻行き 気動車
10:55(発) 844レ 普通 園部発 客車
13:23(発) 913レ 普通 敦賀行き 客車
13:24(発) 322レ 普通 東舞鶴発 気動車
16:45(発) 829レ 普通 鳥取行き 客車
16:45(発) 836レ 普通 福知山発 客車
18:48(発) 833レ 普通 福知山行き 客車
18:48(発) 328レ 普通 園部発 気動車
21:54(発) 335レ 普通 綾部行き 気動車
21:53(発) 914レ 普通 敦賀発 客車
つまり、この列車同士を保津峡駅で離合させてやると、レイアウトにおけるより現実的なダイヤ運転が楽しめる、ということが言いたかった訳です。
列車本数は、下り26本、上り22本の計48本。うち、気動車列車は計20本で全体の約42%。この頃から気動車比率が飛躍的に伸びていったと思われますが、それでもこの時点においては、
ということが分かったのが最大の収穫、かな?
長々と済みません・・・
あ、そうそう。先日、近所の模型屋さんで聞いた話なのですが、「昭和36年の保津峡駅をモジュール・レイアウトで再現しようとされているお客さん」がおられるそうで、余計なお節介ではありますが、宜しければご参考までw