鴨川鉄橋観察
保津峡に続いて、今度は京都駅東の鴨川鉄橋付近を観察してみました。
ここも古くから鉄道写真の名所のひとつで、「奥野写真」等でも往年の河畔の様子が記録されています。
この付近での鴨川は、同じ土手の中に鴨川本体と疎水、それと川端通りを包含し、この3つを鴨川鉄橋が一気にまたぐ構造になっています。
画像は手前側が新幹線用、向う側が東海道、湖西線用ですが、昭和35年当時にはもちろん新幹線用はなく、東海道本線も上り2線、下り1線の構成でした。
この画像の角度からは鴨川本体の川の流れしか見えませんが、軽トラの向う側にたっぷりとした水量の疎水が流れており、浅瀬だらけの鴨川との対比が実に妙な眺めで、見飽きることがありません。
東海道線側の橋脚を観察してみました。この橋脚がいつ頃作られたのかは調査不足ですが、見るからに古めかしいもので、昭和35年当時からそのままの姿を留めていることは間違いないでしょう。
この鴨川鉄橋の少し下流に、奈良線の鉄橋が掛かっています。これも調査不足で、このトラス橋が当時もこのままの姿であったかどうかは分かりません。
鴨川鉄橋から少し京都駅側に戻ると、高倉跨線橋の手前に、西光寺があります。この寺院も高倉跨線橋を撮影した画像には必ずと言っていいほど映り込んでいて、この地区の再現には欠かせない建築物のひとつでしょう。