京都駅周辺の現存建築物を調べる

残念なことに京都駅周辺は、京都市内の中でも一番再開発が進められた地域であり、昭和35年に実在した建築物で今もなお健在のものというと、神社仏閣以外はほとんど残っていない、というのが実情であります。

が、その数少ない建築物を求めて、いったいどんな種類の建物がどれくらいの数残っているのか実地検分してみましたw

ただし実地検分と言っても、1時間程度クルマで適当に巡回してめぼしい建物をスナップショットした程度なので、見落とした物件もかなりあるとは思います。

まずは自宅から東に向かって行きます。五条大宮を南下してJR線を跨ぐ(大宮陸橋)と「東寺」の五重塔が見えてきます。

京都市内に五重塔は2つあって、ここともう一つは八坂の塔です。五重塔にも恐らくいろんなスタイルのものがあるのでしょうが、詳しいことは分りません。Nゲージ向けとしてはジオコレ製とさんけい製がありますが、それぞれどの五重塔をモデル化したのかは定かでありません。

東寺の角を一旦右折し(一説に、この角を曲がると不幸が訪れると言われていたような気が・・・)また次の東寺の角を右折して壬生通りを北上すると、六尊王神社に到着です。この神社の北側には、神社の軒を削るようにして東海道新幹線が走っています。新幹線建設の際、この神社は境内の一部を国鉄に召し取られたと言われています。


ジオコレの「神社」にもあった、小鳥居の行列。これにも何か意味があるのでしょうが、知識不足で分りません・・・

普通はここでお参りします。中にある本殿には入れないようです。

これも神社には付きものの「清めの水」 これもジオコレ標準装備ですねw

比較的小ぶりな神社の割に、中央に池と立派な橋が掛かっています。これを再現するにはちと大改造が必要。

本殿。中には入れませんでした。

不思議なことにこの神社は本殿が西向きに建っています。通常、南や東(太陽が昇る方角)をバックに本殿がある配置なのですが・・・

次に、六尊王神社から新幹線に沿って東に向かい、京都駅八条口方面に向かいます。

その手前で、右前方にカッコいい京町屋を発見!

残念ながらニ階の窓は、すでに「むしこ造り」から普通の窓に改築されてしまってはいますが、堂々たる体躯の町屋です。
京都市の中心部では、この類のものはまだまだゴロゴロありますが、京都駅周辺では非常に数少なくなっています。

次に、八条口手前で左折し、油小路(あぶらのこうじ)を北上、即右折して、塩小路を東進します。
この辺りは元々、山陰線の客車ヤードに隣接する地帯で、レイアウトでも一番再現したい場所の一つなのですが、再開発が最も進められた地域であったことから、昔の面影は全くと言っていいほど残っていません・・・

が、何軒かの「再開発反対!住民」?もなんとか生き残っているようです。

このすぐ近所で、こんな小さな神社を発見!

セックス、もとい!子宝祈願、夫婦円満の神様、「道祖神社」ですね♪
ここには例の、ちんちんまんまんの石像はありませんでした。さすがは京都、やっぱり上品ですわw


さてさて次に、再び京都駅に向かって東進、ビックカメラ横を通過しながら醜悪で巨大な四代目京都駅駅ビル前で北上します。

前方左隅に、関西電力の渋いビルがかろうじて生き残っていますが、「ワタシの時代」では右側の京都タワーさえ存在していないのです。ここには「京都中央郵便局」が、さらにその奥には「丸物百貨店」がなければならないのです! 嗚呼


京都駅前を無言で通過し、さらに東進すると、昔から京都駅構内関連の諸会社が林立する地域にやってきます。太古の昔より京都駅での駅弁を一手に賄ってきた「萩の家」もなんとか健在の様子。

このビル、相当年季が入ってはいますが、昭和35年時点ではどうだったのかは未調査です。

続く・・・・