五重塔を「再建」する 他

下りの新幹線(もちろん在来線でも)が京都を出て間もなく、左側の車窓に見えてくるのが東寺の五重塔です。逆に九州方面からだと、京都到着直前に右側に見えるため、いかにも「古都にやってきた」という実感があるのでしょう。

さてこの東寺の五重塔、レイアウトではジオコレのやつをそのまま使う予定だったのですが、やはり京都のシンボルのひとつとして、もう少し風格を出したいものです。なにしろ「京都タワー」もまだ存在しない時代なわけですしw

で、やはり採用したのは「さんけい」(発売元は京都模型)のペーパーキット。このキットは同社の1/150モデルの中でも最大級のもので、所要時間16時間! という、ちまちま仕事の連続で、結構手こずりました。


クモイ103さんところから転属してきたMA製ナハネ11と共に。隣の商家は仏壇・仏具店。今でも大きなお寺の近くにはこの手のお店がごろごろあります。

ペーパー製ながらパーツ数は膨大(447パーツ)で、手抜きがないことがこの画像からも分りますねw

こちらは「ローソク店」  レイアウトがどんどん「抹香臭く」なってきますね〜


さて、この両者を比較してみると、

左奥:さんけい製、右手前:ジオコレ製。
画像だと、特に屋根の凹凸が少ない(つか、無い)さんけい製はさらに「のっぺり感」が強調され、逆にジオコレのは全体の起伏に富んで、良く見えてしまいますが、肉眼ではやはり前者に精密感があってワタシ的にはこっちに軍配を上げたいところ。

さんけい製(左)が一回り大きいですね。

ちなみに東寺の五重塔は、高さで日本一(55m)を誇り、同時にこれは木造建築日本一の高さでもあります。元々のオリジナルの建立は6世紀〜7世紀にかけて、かの弘法大師空海)の指揮で作られましたが、その後の度重なる戦争、火災で何度も焼失、再建を繰り返し、現在のものはなんと「5代目」だそうです。

実はこの五重塔、全国にも数多く存在しますが、この東寺のものも含めて、日本の五重塔というものは「上には上がれない構造」になっているとのこと。強度確保のため、内部には縦横に梁や柱が張り巡らされていて、ハシゴを掛けて上るしか方法がないらしいのです。(知らんかった・・・

昔は参拝客の数が半端でなく、寺院の中に入ることすら容易ではなかったため、寺の外からでも参拝出来るよう、こういう高層建築が考案されたとのことです。