運転パターンの説明

ビジュアルなネタがないためw、師匠に作成して頂いた「電気配線図」で、本レイアウトの大まかな運転パターンの説明をしたいと思います。


1.東海道上り線

本レイアウトで一番の優等列車が走行します。東京・名古屋・青森・金沢方面の特急・急行がこれに該当しますが、準急や普通列車の場合は、京都駅では4番線に入る場合が多くなります。

なお、図面の一番左側にある外周線は、昭和35年時点では「休止線」でしたので、ここは走行しません。


2.東海道下り線

大阪・神戸・広島・九州方面の特急・急行が走行しますが、上り線と同じく、準急や普通列車の場合は、京都駅では8番線、向日町ではホームのある側に入って、優等列車をやり過ごしたりします。向日町では優等列車は上下とも、通過線を走行します。


3.東海道貨物線

この上下線は実際ではあり得ない、京都駅構内での地下線走行を行います。これはもちろん「同時運転本数稼ぎ」のための苦肉の策であることと同時に、新ヤードから本線上への(あるいはその逆からの)、重要な連絡線路の役目もします。(上り貨物線のみ)

ここは「コンテナ特急たから号」や急行便などの長大編成の貨物列車が、EH10やEF15、D52等に牽引されて、京都駅の中線をかっ飛んで行きます。

また、下り貨物線にのみ信号所があって、別の1編成を待機させておくことが出来ます。


4.新ヤードから本線上への進入(またはその逆)

後から増設した新ヤードは、貨物線地下部分と同一の「海抜」であるため、より海抜の高い本線部分に進入するために、このルートを辿ることになります。すなわち、新ヤードを出た列車は一旦、貨物上り線を逆走し、京都駅の西方にまで進行して一旦停止。今度は推進運転で貨物上り線を進行し、本線への進入側へポイントが切り替わるのを待って、主に本線4番線に進入します。列車の種別やダイヤの都合によって、そのまま4番線、または1番線ホームに進入します。

本線を走行中の列車が新ヤードに戻る場合は、この逆になります。


5.緩行上下線

京阪神緩行線は、レイアウトでは、京都ー向日町間のみとなります。上下線とも基本的には折り返し運転となりますが、下り線は自動運転による独立線とします。

京都駅構内における緩行線用線路は4線あって、うち1線は緩行線車両用の電車ヤード、もう1線は「よろず線」と呼ぶ「便利線」ですが、これについては後述します。


6.奈良線

これもレイアウト上では、京都ー宇治間の折り返し運転となります。(どこが奈良線じゃ〜

ここは旅客列車についてはすでに「完全気動車化」が終了しており、キハ17、キハ20等による最大4両編成程度のしょぼい列車が往復運転されます。


7.奈良電鉄線

京都駅八条口の、さらに西の外れから単行または2両編成程度で西に向かうのが奈良電鉄線で、現在の近鉄京都線であります。

この路線は上記の「国鉄奈良線とループで繋がっており、この両線を周回運転する場合はこの赤線ルートを辿ります。
これも同時運転本数稼ぎの一環ですねw

この場合、京都駅東方で分岐を変えて、ターミナルである奈良線ホームには入場せずに、「京都客車区」の機回し線を使用することになります。


8.京都客車区で仕立てられた上り列車の回送方法(あるいはその逆)

京都客車区(大キト)には、最大16両編成が留置可能な客車ヤードが3本あって(つか3本しかない・・・)、京都以東に向かう、例えば東京行きの普通列車や、草津線経由柘植行きの普通列車等の、指定番線への回送方法はこのようなルートを辿ります。この場合、本線上り線を出来る限り支障しないように休止線を利用します。

また、京都仕立ての下り列車(特急かもめ、急行玄海、その他)の場合も大キトで編成を仕立て、大キト西端の分岐から一旦東海道下り本線上に進行し、推進運転で7番線、または8番線に入って出発準備します。


9.東京方面から京都経由で山陰線に入る

昭和35年時点では存在しませんが、後年になると「急行出雲」は京都から山陰線に乗り入れるようになりました。こういう運転を楽しむための苦肉の策がこのルートです。「橋立ビーチ号」なんかも素敵ですね。

実際には当該列車は、京都駅7、8番線から堂々と蛇行して山陰線に入って行くのですが、とてもとてもスペースが捻出できないため、この列車が到着する時間帯に限って、緩行5番線を「お休み」して頂き(爆)、ここからうねうねと山陰線に向かいます。(脱線の名所とならんかな〜


10.奈良方面から山陰方面への貨物列車(あるいはその逆)

これも上記と似たようなルートですが、こちらは客扱いが不要なため、上述した「よろず線」を使用します。

貨物列車の牽引は、奈良区、福知山区、米子区等のD51やC58がこの任に就きます。


11.安楽運転のために

これまで長々と説明してきました走行方法は、主として「ダイヤ運転」あるいは「模擬運転」のためのもので、いつもこんなのばっかりやってたら全く気が休まりません。たまには皆でわいわい言いながら単純な安楽運転も楽しみたいものです。

この図面上では8本(含む山陰線)、これに京阪京津線を加えて合計9本の同時運転(自動運転箇所も含めて)が楽しめるものと期待しております。(ほんまか