東寺と西光寺

神社・仏閣への興味の有無を問わず、京都駅を通過する度にいやでも目に入ってくるのが、規模と知名度の違いはあれ、東寺と西光寺です。
片や東寺真言宗の総本山で国宝の五重塔を有し、今や世界遺産となった超弩級の寺、片やネットレベルで調べても何の情報も出てこない(であろう)、ほとんど無名に等しい普通の荒れ寺(失礼!)

しかし昔からの関西鉄道ファンには、「ああ、新幹線と在来線に挟まれた、あの寺ですよね」との返答が必ず返ってくるほどのインパクトのある寺なのであります。京都駅上り線を豪快に発車する往年のつばめ・はとのバックには、必ずと言っていいほどこの本堂が写り込んでいるからです。

そんな訳で当区においてもこの2つの寺の再現が必須なのでありますが、前者の規模ときた日にゃそれはもうとんでもないレベルで、当初は五重塔だけ建立してお茶を濁すはずでしたが、やはりすっぽんぽんの五重塔だけでは全く絵にもなりません。

幸いなことにこの塔は大宮通りのかなり間際に立っていることもあり、大宮通りと東寺の土塀(これだけでも重要文化財)、さらに塔の北側にある瓢箪池まで作り込めば何とか恰好がつくか!と適当に考えて40cm角のミニ・モジュールを作り、これをそのままレイアウトのピット内にはめ込んだ次第。

以前、鴨川の水の再現に失敗した経験から、今度の保津川の水入れ技法の練習も兼ねて、瓢箪池にはエポキシ樹脂を流し込んでみました。鴨川での失敗は、川底自体に川の色を着色してしまったことで、川底(あるいは池底)はあくまで周りの地面と同じ色調で表現し、深みの部分だけ墨汁で黒っぽくし、流し込むエポキシ樹脂に川(池)の色を着色する、というやり方です。写真よりは実物の方が良く見えます(親ばか)

五重塔と手前の八脚門、向こうに見える商店と民家はいずれも「さんけい」のペーパー製。土塀はその断面形状が独特で、裾部分が太く、上に行くほど細くなっていることから既存製品では対応出来ず、フルスクラッチ(大袈裟〜)となりました。

頭の痛いのが、ここにも写り込んでいる京都市電。当区の時代(昭和35年)にはまだ2000形はデビューしていませんし、第一2000形は烏丸線でしか運用されていません。どこかの心あるメーカーさん、500形や600形、ついでに1000形あたりを出していただけませんか〜?
今や動力は鉄コレのがまんま使えますから楽勝ですしねえ・・・・



一方、西光寺にも土塀やら薬医門やら鐘つき堂(いずれも「さんけい」製)やらを追加し、多少グレードアップしましたw

この本堂自体はジオコレの吊るし製品そのものですが、これが実にホンモノの西光寺に酷似しており、助かりましたw